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被災地支援 第4弾 活動報告

2011年11月 5日

皆さまお久しぶりです。理学療法士(以下PT)の小林です。
クリニックの駐車場の紅葉もいつの間にか終わり、葉が落ち始めましたね。
ここ何日かは暖かいですが、先週は霜も降りていよいよ冬に向かっているのを感じます。

さて、10月22日、23日と東日本大震災の被災地、宮城県石巻市旭町に被災地支援行ってまいりましたので、ご報告させていただきます。
face to face(以下FTF)というリハビリボランティア団体の活動としては第5弾になります。
詳しくはこちらをご覧ください⇒http://ftfreha.net/

わたくし個人としては、今回の活動をもってこの旭町での被災地支援に一定の区切りをつけようと臨んだ次第です。
今後はもっとニーズがある他の地域に活動場所を変えていく必要がありそうです。

ボランティアに3回行かせていただいて感じるのは、ある種の高揚感を覚えるのと同時に、肉体的時間的制約からくる疲労感という相反する実感が訪れるということです。

高揚感とは、達成感にも似ていますが、こんな私でも被災地の方、誰かのお役に立てるんだ!ということと、リハビリ治療を行う専門家として毎回発見があることなどからです。
また
ある患者さまに言われた言葉が大きいのです。
初回の支援活動後、その患者さまに「どうだった?」と尋ねられ、
1回だけの支援では自己満足に過ぎないのではないか?と漏らしたところ、
「自己満足だっていいじゃないか、そのことで誰かが喜んでくれるんだから。
誰かの役に立つことで、自分の社会的な存在価値を見いだすんだよ。俺なんかどうすりゃいいんだよ。」
と。
その患者さまは働き盛りに事故に遭い、重い障害を抱え仕事もままならない状況であったので、
この言葉はわたしの胸に深く突き刺さりました。
そっか、自己満足であっても誰かの役に立って社会貢献が出来る。それでいいんだ!
そう思えたのです。
“仕事”としてではなく、“自分”が誰かの役に立てることに気付き、異常にテンションが上がりました。

1回だけ試しに参加しようと考えていた被災地支援が3回に渡った動機はここにあります。

肉体的疲労とは
自身の体力不足に由来するでしょうが、帰宅後2週間ほどは疲れが取れないこと、

時間的な問題からくる疲労とは
自身のボランティア精神の欠如からくるものと思われますが
活動前に現地や同行者との準備に多くの時間を費やさなければならない点です。
常に被災地の情報に目を向け、次の活動への準備が必要です。
五月のゴールデンウィークから今まで、ずっと被災地に実際行くという観点から
被災地の情報に目を向けてきました。
また
旭町以外の広範囲にわたる被災地や、長野県内の被災地である栄村、 台風災害の和歌山
これらのことを総和して考えると
どのような支援が最も必要なのか?また同じ場所で、同じ支援方法で意味があるのだろうか?
と、なんとも毎回悩んだり躊躇してしまうのです。

被災地のために全力を尽くす!という強い精神力があれば
これらのことはクリアできることなのでしょうが、
私生活も仕事も被災地支援活動もバランスよく効率よくうまいことやっていきたい、などという
都合のよい軟派で貧弱な精神力しか持ち合わせていないもので
苦しくなってしまうのです…情けない話ですが…
結果、しばらくは
自分の生活のベース(家庭と職場)を重視し、今回の活動で区切りをつけよう、という答えに至りました。

幸い前回の活動で現地との繋がりが明確になりましたし
今回は現地から公的にFTFへの活動依頼が入る状況も確認できましたので
微力ながらそういった橋渡しの一役を担えたのでは?と自分勝手に考え、区切りをつけるには
良いタイミングと捉えたのでした…(^_^;)

実際これらの成果は、山本さんをはじめとするFTFのメンバーの皆さんの尽力や
キャンナスさんの活動努力によるものです。本当に頭が下がります。
このふたつの団体の石巻での活動がTVで放映されます!
NHKのEテレ(教育テレビ)にてFTFの活動が紹介されます/11月8日(火) face to faceの活動がNHK
の番組「にっぽんリハビリ応援団」で紹介されることになりました!
7月から支援を行っている石巻市雄勝町での活動を中心に、被災地でのリハビリ支援について紹介されます。
リハビリ専門職が被災地で出来ること、直面している現状、これからの課題等を知っていただけたらと思います。
放送予定
 ・2011年11月8日(火)午後8:00~8:29
 ・再放送 11月15日(火)午後0:00~0:29
 ・チャンネル:Eテレ(教育テレビ)
 ・タイトル:「シリーズ 被災地のリハビリ 第二回 在宅での支援の課題」
 ・番組ホームページ:http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/rehab/
なお、前日の11月7日(月)は協力団体であるキャンナス(全国訪問ボランティアナースの会)が同番組で紹介されます。
 こちらもぜひご覧下さい。 

さて
前置きが長くなりました。

今回は佐久市の雨宮病院のPT西川君から旭町での活動希望があり、躊躇していたわたしも重い腰を上げた次第です。
しかし彼の希望から始まったこの活動により様々なドラマが生まれることになりまして、旭町での活動に個人的な区切りをつけようと思っていたわたしには本当にタイムリーな内容になりました。

旭町の活動で毎回お世話になっていた会場である恒心会館は津波被害により畳が入っていない状況でしたので募金を集めて持っていくことにしました。8畳分の畳がいまだ入れられず、費用は8万円ほどかかるそうです。 クリニックの受付に3週間募金箱を設置させていただき、12,643円集まりました。皆さまのご協力に心よりお礼申し上げます。 その他、雨宮病院スタッフから 41,500円 山本さんから2万円、同行した山口県のPT古冨君から千円が集まりまして、75,123円を支援することが出来ました。

10月21日の午後7時過ぎに佐久平を出発しまして 22日の深夜1時に石巻市に到着。 三陸自動車道石巻河南ICを降りて最初のコンビニ ローソン駐車場で車内泊いたしました。 東北道は今までよりも混雑していましたが 休憩時間も短かったため 早めに着きましたね。 ピースサインの新婚西川君です。 小雨がぱらつくあいにくの天気でした。

写真①
 6時台に移動を開始。 すぐ近くの吉野家で牛丼をいただいたのですが、店内はかなり賑わっていて ちょっとしたコミュニティの集まりのようでした。 7時過ぎには石巻港近くの最も津波被害が大きかった場所へ。手前がセブンイレブンの跡地です。 西川君が立っているところはTOTOのショールーム跡地で、震災前の写真が 掲示してありました。 二人で黙とうをささげます。 現実ということを再確認します。

写真②
振り返ると、こんな光景が見えます。 ちょっとした高台に津波被害を免れた家が一軒建っており人が戻ってきています。 しかし その一軒前はさら地になっています。 運命を分けたラインです。 この家から海岸まで500mほどありますが津波被害により、あたり一面がさら地になっています。 何もない通りの交差点には新しい信号機が設置される工事が進んでいましたが、なんのため? 今後どうなっていくのでしょうか?

写真③
8月にも確認してはいたのですが手前から3軒目の白い建物は理容店で予約制で営業再開しています。 前述の場所から車で1分かからない場所なので驚きです。 8月に比べて中心街の瓦礫はだいぶ撤去され、歩道も整備されており、浸水被害が多い地域にも人も戻ってきている印象です。 避難所が閉鎖されたのもその要因でしょう。
上記の写真は 地図上で見ると以下のような位置関係です。この図のすぐ上側に活動場所の旭町や石巻駅が あります。石巻私立女子高という文字の付近が日和山(ひよりやま)で高台になっています。 門脇小は戦後の廃墟のようになっており、ここから南は津波被害で壊滅状態です。

※ 地図上での位置①~③

7時半には戸田豆腐店へ鍵の受け取りに。 やっと戸田会長の本業シーンを拝見することが 出来ました(^◇^) お豆腐をいただくのが今回の目的のひとつでもありましたが、 タイミングが悪く、残念ながらいただけませんでした。

8時から会場準備、今回は初回に一緒に参加した長崎(現在は山口)のPT古冨君も聞きつけて16時間かけて現地入りしてくれました! そして9時ちょうどにお一人いらして下さいました。この方も初回に参加してくださり、わたしに会えるかと思い顔を出してくださったとのことでした。実はわたしも心配していた方のひとりであり、最後の活動で再会できて本当に嬉しい時間でした。 西川くんと菅生PAで購入したチャリティ Tシャツを着てリハビリです。

あいにくの雨模様となりました…。 健康体操を始めたときには本降りに(~_~;) 実は西川君が生粋?の雨男でして… 彼の大事なイベント時はかなりの確率で 雨らしいです(^^ゞ 8月に結婚されたのですが プロポーズの時も、披露宴の時も雨。 今回は健康体操時のみ本降りで、その他は 曇り時々小雨程度でした。

お天気のせいもあったのでしょうか、参加者は少なめの4名でした。 ・徒歩や自転車が主な移動手段なため外出は 天気に左右される ・週末は家族もいるため外出しにくい ・日曜などは各地でイベントがあり、そちら に人が集まる。 など参加者の方から要因としてお話をいただきました。 また、こういった活動へのニーズが低下してきているとも考えられるでしょう。

さまざまな問題はあるものの、物質的にはやっと普通の生活に近付きつつあり、身体を診てもらうのにも 無料というのはいささか気が引ける… という声も聞かれました。

土砂降りの中、快眠体操にて顔面のリラクゼーションを進める西川くん。 山本さんも忙しいスケジュールの合間をぬって東京から合流してくださいました。 参加者が少ないぶん、ひとりひとりと親密な時間が過ぎていきます。参加者同士のコミュニケーションも進み、心地よい時間に感じられました。

健康体操に参加されていた方に教えていただいた石巻駅前の“おおもりや”という 食堂にてお昼ご飯です。 500円でそばとミニカツ丼がつくランチセットです。 右が山口の古冨君です。彼はこの後1週間 雄勝でリハビリ支援予定です。 山本さんは現地にFTFの拠点を置くべくアパート探しをされたそうです。 石巻市の依頼により現地常駐スタッフがリハビリを行うという理想形がもうじき始まる予定とのことです!(^v^)♪

午後は西川君の趣味を生かして 麻ひもを使った手芸教室です。 三色のひもを使って 1時間ほどかけて編んでいきます。 天気が悪いときなどはどこにも出かけられないので、何か手芸などの趣味があれば 気もまぎれる、というのが 皆さんの参加理由でした。 石巻の方言講座なども同時に 行われ、終始なごやかな雰囲気でした。

参加者の皆さん同士もお互いの家族のことや、被災した状況を話されたりしていて いろいろな意味で実施して良かったなぁ と思える時間でした。 麻ひもの色のチョイスは 緑には健康、ピンクには幸福、白には全体の向上という西川君の想いが込められているとのことです。ストラップにする金具に通して完成! 皆さん上手に出来ました。

夕方は、なんと朝一番に来て下さった方(以下Aさん)が夕飯の場所を案内して下さるとのことで顔を出してくださいました! 戸田会長も会場に顔を出して下さり、山本さんも合流しまして、被災地の現状を話し合う座談会がしばし行なわれました。  いまだにさまざまな現実的問題が山積しているようです。 この場で畳張り替え用に皆さまからお預かりした募金を戸田会長に手渡しました。

6時過ぎにAさんの案内で石巻市の中心街へ夕飯に出かけました。 居酒屋はどこも混雑していて 事前に電話をかけてもどこもいっぱいです。 この居酒屋の周辺も浸水があった地域ですが 多くの店が再開しています。 とはいうものの 報道はされていませんが、被災地の方々の経済状況は義援金や就業の状況により、格差が生まれてきているようで皆が出かけられる状況ではないようです。

Aさんの弟さんがテナントの管理をしている 復興バー。いっぱいで入れませんでした。 テナントが埋まったところもありますが、被害で手つかずのテナントもあります。 テナントや店舗など住居外の建物は義援金などの対象にはならないので、被害状況により復旧出来るか否かはさまざまです。 そういった状況でも格差が生じているため、商店街の会議などでも意見が割れたり、各自の思惑が異なることから、Aさんは以前参加していた会合などにも行きにくくなったとのことです。

復興バーがいっぱいなので、となりのビル 2階にあるスナック?へ。 こちらもAさんの知り合いのお店。 10人程度座れるカウンターがあるだけの小さいお店ですが、30分ほどの滞在で 2組くらいのお客さんが入れるかどうか 覗きにやってきて、賑わいを感じます。 明日からの活動に向けて古冨くん、西川くんと話しあいました。

グラスを傾ける山本さん。 ほろ酔い気分?に見えますが中身はウーロン茶で 翌日東京でカイロプラクティック学会の座長を務めるため この後 車で東京へ帰られました。 本当にエネルギッシュな方です。 我々の活動を聞いて駆けつけていただき本当に感謝です。

9時半ごろ中心街を後にして会館へ向かう最中、いつもお世話になっている副会長の佐藤さんから古冨くんにお電話があり、是非寄ってくれとのお誘いがあり顔を出しました。 「おかえりぃ」と声をかけてくださいました。 三次会に突入です。 奥様の手料理、大根の煮付けと イチジクの甘露煮などいただきました。 前回は佐藤さんが体調を崩されていたためお会いできませんでしたが今回で二度目の訪問です。すでに第二の故郷のような心境です。

近海で獲れたサンマの刺身を是非ご馳走したいと4次会に突入です!(^^ゞ 写真のお店は会館からすぐ近くにあり、戸田会長のお宅への通り沿いにあるため いつも目にしていたお店です。 8月に来たときは店の中を掃除している状態でした。 まさか自分がこの店に入ることになるとは、5月からの経緯を知っているだけに感慨深いものがあります。 店の再開は相当悩んだようですが 周囲からの要望もあり何とか再開したそうです。

新鮮なサンマの刺身です。 丸ごと一匹分! サンマの刺身丼にしたら 2から3杯は作れるだろう量が入っていました! 身が締まっていて かつ脂がのっている そのお味に 一同舌鼓を打ちました。 店主の復興への想いが 伝わってくる1品でした。

佐藤さんに勧められ今度は ご自宅のお風呂に入れさせていただきました。 どんな温泉よりも温まる感じです。 人の心のぬくもりに触れるのですね。 壁には亀裂が入っています。 自衛隊風呂は震災から6月まで、 その後は市が用意した特設風呂が8月から10月まで。その理由はいまだにお風呂が直っていない現状があります。 風呂の壁を直す、排水など水回りを直す、ボイラーを直す、それらが全て別の業者で順番待ちです。お風呂に入れないから匂いなどを気にして人に会う気もなくなり、出掛けにくくなる現状もあるようです。ほぼ復旧されてきているようですがまだ全てではありません。

最終的には、泊っていきなさい!と 勧められ、古冨くんとわたしは会館に思い入れがあるためお断りしたのですが、佐藤さん納得していただけないので 西川くんをイケニエ?に置いてきました(笑) 5回に渡った旭町での活動で この佐藤さん宅にはほとんど全員がお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

リハビリボランティアのみならず、 数か月という活動の経緯の中で生まれた人と人との繋がりを通して、街の復興の兆しを肌で感じた中身の濃い1日が終了しました。 かなり深夜かと思いきやまだ零時前です。 枕が変わるとなかなか寝付けないわたしもここではぐっすり?というか横になれるだけでいい と思えるのです。
5月に泊らせていただいた時の印象が強いからでしょう。5月は前日もろくに眠らず、 かなりの緊張状態で、宿も決めておらず 当日の午後にこの会館で泊らせていただくことが決まりました。被災後間もない当時、現地の人の苦しみを知った時、座布団でもなんでも横になれて毛布に包まれる当たり前のことが幸せなんだと思えたからでしょう。 何の違和感もなく、またそのうち行くのでは?と思える場所になっています。

一夜明けて、朝食はまたしても佐藤さん宅にお世話になりました。 健康快眠体操はお一人の参加でした。 この日は駅前でイベントも開催されており さらに出足が鈍った様子です…(~_~;) 小学校の元教師の方で とても元気な方でした。 西川くんはなんとしゃべり方のダメ出しをされておりまして、いやはや…活動を通して感じるのは教わることのほうが多いのです…

戸田会長がさっそく行動に移したようで 大工さんが畳を入れる前に床下を覗きにやってきました。 なぜ床下か?というとヘドロのチェックです。初日にお世話になったAさんは順番を待ってやっと畳が入ったと思ったら、しばらくして黒カビが発生。拭いては発生、拭いては発生の苦悩の日々だそうです。 ヘドロが湿気をため込み土本来の呼吸を止め てしまうからだそうです。
現地では石灰を撒いたり、木炭を敷きつめたり試行錯誤されているようですが結局は湿気をため込んでしまうため効果なし。ヘドロを撤去するほかないのだそうです。 会館の床下もヘドロが数ミリたまっており、湿気をおびて光っていたりひび割れたりしています。大工さんが床板を触ると湿気が伝わるから敷居の近くと中心付近を触り比べてごらんというので触ってみると、確かに中央付近は湿り気を帯びているのが感じられます。 7か月を過ぎて畳を張り替えて…やっと一息…つけないのです。 就職の問題で経済的に行き詰っている、もしくは将来への絶対的不安を抱えている。 経済的に何とかなっても生きがいや、やりがいになるような行為が無くなっている。 8月に懸念していたそろそろ勢いだけで頑張っていた時期を過ぎて様々な問題が表出するのではなかろうか といった問題が今まさに現実のものとなっています。 Aさんいわく、“一時的ではない今後の生活のためのお金と心の癒しが今まさに必要となっているんです。” そんなAさんのリハビリを最後にさせていただきました。 わたくし事ですが、実は5月の活動でわたし個人は自分の“手”に自信を持つことが出来ました。 話すと長くなるので割愛しますが、本当に多くのことをリハビリの治療者としても教わりました。 5月以降自分の施術内容に1本筋が通ったので、5カ月経過して同じ方をみさせていただいたことで、ここでの自分の施術のブレも、Aさんの身体の変化も把握できるようになっていることを実感することが出来ました。  ボランティアをさせていただきに来ているのですが、逆に教わることが多いことを知るのです。 山本さん、古冨くん、戸田会長、佐藤さん、Aさん、キャンナスの皆さんをはじめ、関わった全ての方との出会いや出来事が旭町の皆さんにとっても、自分にとっても運命的なタイミングであったように思われてなりません。

さてさて こうして活動は終了いたしまして お昼ご飯は戸田会長のはからいで お寿司をご馳走になってしまいました!
上の写真の黄色いジャケットを着ている方は旭町の役員の方なのですが、本業はお寿司屋さん。戸田豆腐店の2軒隣ですがまだ再開はしていないようです。 その方が握ってくださったお寿司です。 言葉にできない美味しさでした。 今回は仕事への対価が良すぎた気がいたします…(^^ゞ 古冨くんは翌日から雄勝町など石巻市内でキャンナスの皆さんのフォローのもと単独支援活動に入るため 石巻駅まで送って別れました。友人?同僚?いや兄弟と別れるような感覚です。

さて、個人的に石巻を離れる前に以前から立ち寄ってみたい場所がありまして
帰路方向とは逆に車を走らせました。
旧北上川沿いに石巻中心街は位置するのですがその対岸。
日和山から見える川の向こうにもかなりの被害があることは前回までの活動で確認していましたが、
実際現地へは赴いていなかったので、この目で確かめたかったのです。
★印が恒心会館のある場所、♪印が中心街、▲印が日和山です。★~♪が今回の主な移動範囲です。 寄り道したのはホームマークがある川口町周辺。水産加工会社がこの地域に集まっていることがわかりました。 また、築10から20年の比較的新しい住宅街でもあるようです。 明神町の文字の左側にはショベルカーがおもちゃに見えるくらい山のようにガレキが積まれていました。


中心街とちょっと様子が違います…

奥に見えるのが日和山。車で5分もかからない距離

水産加工会社の裏、復旧の兆しが見えません。

住宅も手つかずの状態なようです…。


30センチほど地盤沈下しています。

荒れ放題です。

塩害で枯れた松とそこに引っかかっている洋服…。

かなりの範囲の住宅街が同じ状況なようです…。

西川くんと二人、完全に言葉を失いました。 どこぞの大臣が避難区域になっている福島の街を訪ねて“死の町”と言って問題沙汰になりましたが、ふと脳裏によぎります…。 20分ほど滞在しましたが誰一人いませんで、あまりの静けさに恐怖すら覚えました…。中心街とのギャップがあまりにも大きすぎます…。 活動を終えて浮かれた気分になっていた自分が恥ずかしく思えるほどです…。 7か月もたっているのに…
一体どういうことなのでしょうか… これが中心地以外の現実なのだとすると…。 震災直後はこういう光景が当たり前でしたが、がれきの撤去や復興が少しずつ進んでいる街の映像や仮設住宅の映像が被災地以外ではテレビから目に入ってきます。半年以上たってこの光景を目の当たりにすることで、 ここで亡くなられた方、ここで生活されていた方、その悲痛な叫びが今にも、すぐ目の前で聞こえてくるような気がしました…。それが現実でそれを抱えて今被災地の多くの方は生きているのだとうかがえます。

西川くんも“死の町”を連想してしまったなどという話をしながら帰路につきます…。 海岸沿いの日和大橋に向かう大通りに出るとすぐ目に飛び込んでくる光景です。 この先、日和大橋の手前にはガレキの大きな山があり、大橋を渡ると廃車が山と積まれた地域があります。 それらを写真に収めようとした途端に 石巻市街を出るまでの間だけ嵐のような大雨に遭いました。まるで 興味本位で来ている輩は早く出ていけ!と言われているような気さえしました。

石巻中心街を逃げるように抜けて 津波による浸水地域を抜けても道路はかなり広範囲で地盤沈下による冠水を認めます。 大雨が降らなければきっと気付かなかったでしょう。 この時点で午後3時前です。 日光など行楽地からの帰省ラッシュとも重なり、三陸道、東北道ともところどころで断続的な渋滞があり 予想より時間がかかりました。 それでも8時間はかからず無事帰ることが出来ました。

最初にも述べましたが、高揚感と疲労感、様々な思いに駆られながらもやはり時間的、経済的、心身的に 余裕があるのならすぐにでもまた来たい!と思ってしまいます。
なぜでしょうか?

またゆっくり考えてみたいと思います。

タイでの洪水では日本にも多大な影響を与え始めています。
TPP問題、放射線問題、電力問題、経済問題、年金問題、様々な問題が被災地以外にあることも事実です。
地球規模で、大きな視野で物事を捉えなければいけない時期に来ているのだとも思えます。
我々はどこに向かっているのでしょう?

なんてことを言い始めるとキリがありませんね…。

これまでの活動に関与された全ての方々に心よりお礼といたらない点をお詫び申し上げ
継続した支援活動を模索していくことを約束いたしまして
今回の活動報告とさせていただきます。

またまた長文、乱文に最後までお付き合いいただき誠にありがとうございます!

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